あの日の憧憬

はかなさの裏に無数の裏切りと絶望があって
それでも生きることをやめないのは
あの日見た太陽が網膜に焼け付いてしまったから

今のリアルがあの頃のきらきらしたものに吸い取られて
いつ死んでもおかしくない境地に立っているのに
光はここからでも見えてしまうから
いつもむなしく胸が埋まってしまう

記憶はセピア色を帯びることなく彩度だけが上がり続け
間違った夢ばかりが私を取り囲むから
いつしか取り返しのつかないくらいに憧れてしまった

今にも走り出しそうな私のこの腕を
君は絶対に放さないでいて

届かないって
わかっているからただ眩しくて
理屈で止められるほど
私はまともなんかじゃないから
できたら君の手で光を遮断して

あの光を見ないでも生きれるって言って
まぶたを閉ざしてよ

こんなのもうたくさんだ