ひとりの半球

何もかもが遠い
いっそ透明になりたかった
存在すらうとましく
消えていければよかった
受け入れるまでは絶望のようにつらい
何もなかった
なかった
死んだように動くものもなかった
でも受け入れてしまえばなんてことはない
今までなんて難しいことしてたんだろうって
頭がこんがらがって窒息しそうになるだけ

好きとか嫌いとかはたまに別の世界のことみたいだ
感情がないとかじゃない
たまにどうでもよくなるだけ
指で弾いて壊れるものに興味もてないだけ
大事にされてるものはいつも憎たらしく私を見つめるの
すぐ死ぬくせに自慢して
あなたよりすごいのよって顔をする

ひとりで生きていける弱さを私は手にいれました
手にいれてじっと見つめると
本当の価値がわかってしまった
ばかみたい
ばかみたい
私ばかだ
これじゃあ自慢もできない
ばかだ
ばか
泣いてもすべてが遠すぎて
誰からも見えないのはいいと思った
でもそれが駄目だってことはわかっているよ

私を見捨てていけばいい
そう言っても腕を引っ張られるのは知ってる
ここではない向こう側へ
私がそれを望んでいること皆わかってる
私の嘘なんてすぐにばれてしまうから
だってこんなにも作り笑いが下手
涙腺もゆるすぎて視界もぼやけた
どんな柔らかな視線をくれたって
そのどれもが私を突き刺していくよ
もうぼろぼろだ
ずっとこのまま苦しいだけだ

いっそ透明になりたかった
もう飽きるほど言ってるけど
私ばかだから
何度でも繰り返し言うよ

いっそ透明になりたかった
何もかもが近ければよかった
よかった
消えていければよかった