まぶた

網膜に焼きついた姿を
どうやったら消せるだろう
光ではなくこれは影
私すら見出せずに
視界が黒く染まっていく

なくしたものを数えるように
闇の中へと放り投げて
すべてをそうやって忘れてしまえるなら
記憶なんて全部なくなってしまう

闇にまぎれた影が揺れて
覆う私の手のひらさえ影

なんでとかどうしてとか
どうでもいいからどうにかなって

自分の腕で
自分を抱きしめるのでは足りない
まぶたが熱いよ
君にふれられもせぬまま