まぼろし

触れ合うはずのない指先に触れて
絡み合うはずのない視線と戯れた
夢のようだった
夢だ、と思ったから
これから過ごす君との日々に
僕はまぼろしと名付けた

君は永遠だと言って笑う
その一瞬がすべてだというように
そうやって僕の幼い傷にふれてくる
優しいそれはひどいうそだ

まばたきをする間にすぎていく一瞬を
君は見逃さずにいられるか
永遠なんてそんなものだよ
僕には信じられないもの

すぐに終わってしまってもいい
そうしたらすぐ忘れるだけだから

君と傷つけ合うことはしたくない
君に何も押し付けられたくない
笑いながら僕は絶望している
いつだって恋というものに
鋭い刃が光るのを見た