インソムニア

ひどく耳鳴りがするよ
あんた何で生きてるのって言われてるみたい
まぶたを閉じると暗闇が入り込んできて
そこに汚いノイズが浮かんでいる
目を閉じれば何もなければいいのに
まだ何かがうごめいている気配
穏やかな眠りがほしいよ
なのに頭がぐらぐらとして
深い海の底に落ちていっているみたいだ

目を開けてもまだ残る不快感
あの暗さが私の中をはいずりまわっている
息も荒く
眠ることすら許されていないのかと
いつも膝を抱えて夜明けを待っていた
窓に朝がやってきても
夜を乗り越えた気のしない私は
いつも昨日のままで続いている
昨日を生きている気がしていた

夜明けもない
終わりもない
いつから、いつまでを私
ここでずっと生き
絶えない覚醒をどれほど
憎んできたのか

いつか
すべて落ち込んでいけるだろうか
夜のとばりが落ちるまでを私
生きることができるのだろうか
穏やかな眠りにいつか出会い
現実の中
夢を
安らかな夢をかき抱く
子供のようになれるだろうか

ただ想像だけが愛しく
憎い現実を窓から投げ捨てたい
放たれた窓はしきりに私を手招きする
風は私を止めようとしない
誰か手遅れになる前に
私の眠りを呼び覚まして

早く
早く
早く
早く

今なら私、誰の手でも掴める