人魚

君の視線はいつも遠くて
その距離が私を拒絶する
胸の奥にひそむ言葉が
ふるえているのはせつなさのせい

この苦しみが私を窒息させて
私もまた海におぼれてしまいそう
この声が届かないと知っているから
気持ちはたまっていくばかり

波のように
揺れるときは激しく揺れて
いつか泡になるまで
終わらない悪夢のような祈り

生きているかぎり苦しいなんて
それはとっくにあきらめている

この中途半端な痛みを
終わらせてくれない君の視線
叶うと知れない願いだからこそ
私はこんなに
ずっと君を