夜明け前

作り笑いが美しいのは
泣き顔に変わる時だけと
語る君のくずれる笑顔を
そうと認めたくはない

夜明け前の空色のように
ふさわしい言葉が見つからず
君に何も言えないままに
無情に時がすぎていく

こぼれ落ちる君のブルーの
にせもののような輝きを
乞うためだけに生まれたことを
幸せと呼べたらよかったのに

こんな世界で心の底から
何かを哀しがるなんてこと
してもしなくても不幸せだって
誰も教えてはくれなかった