恋の果て

どんな音楽を聴いていても
思い出すくらいの恋の果て
澄みわたるひばりのこころ
懐かしいうたを歌っている

知らなかった
聴こえていなかった
こんな風には
こんな音には

一音一音の響きが伝う
果てまで重ねた日々の記憶
不幸だったと嘘はつかない
留まり続ける影もない

胸に刺さる矢を避けなかった
この美しい傷痕が
約束された未来よりも
幸福よりもわたしを支える

根が腐って絶える前に
傷付けてくれてありがとう
枯れた花から種が落ちて
降り忘れていた雨の気配

知らなかったよ
すきだったのね
嘘だよずっと
知っていたよ

朝に閉じて
夜に開くもの
まぶたの裏側の世界
この景色の中で泣こう