映像

嘘です
それは嘘です

私は笑ってなんかいない
にこりと笑っているからといって
泣いていないとは限らない
この顔で明日誰を刺し殺すかもわからないのに
いつだって君は私の嘘を見抜かない
完璧すぎる作り笑いで
私の嘘は君の本当になっていく

瞳に映るものすべてを信じることは
心をないがしろにしすぎるよ
君は一体いくつの私をファインダーにおさめてきたの
そんなもの集めて見せてこられても
共感も何もできやしない
「悪いけどそれは全部嘘です」
そんなこと君に言えるはずもない

映像に囚われたなんて愚かな君
そんなものばかり崇拝して私に押し付けて
どこかがずれているってことに早く気づいて

私はもうすぐ君の蜃気楼になるよ
一生それに惑わされていればいい
瞳に映るものだけを信じていればいい
そうしていつかそれすら失くしてしまえばいい

そう思う私は醜いね
自分でもわかっているけれど
君の瞳に映る私がきれいなままなら
君には全く関係のないことでしょう