此岸にて

空には雲が
海には波が
体には血が流れていて
それらすべてを流す時間も
同じように流れている

そう気付いた瞬間には
すでに孤独は嘘だった
嘘のために泣いた自分も
あちらこちらにいたけれど

いつかの苦しみでさえ
どこかへいってしまうなら
同じようにして手放す
喜びがあっても構わない

はじめから何もなかったように
流されてはまた流れて
(さよなら、さよなら)
ただそれだけに救われる