水たまり

水たまりの中に浮かぶのはきっと私ではない
簡単に踏みつけられていく
いくらでも歪むその創造
そして私も一歩踏み出し
断ち切るように通り過ぎる

世界揺れる想像
影のわずかな抵抗

振り返るなら歪んだ鏡がそこにあったろう
そこに映るものは
ここにはない何かへの鍵で

割れた空
ひび割れた
雲なき快晴の中
鳥たちは
今はどこかで休んで
明日を思って
ないていた
私はきっと

通り過ぎていく人が
風を作って音をたてる
それはくたびれた水音
鼓膜に反響して終わる

静けさの中で
夢をぶつけた鏡はいくらでも割れた
飛び散った破片は私の足元で揺れる
小さな断片に映る顔
泣きそうな、
それはきっと私だった