沈黙の臨界点

痛みの存在をだれか知っても
僕の痛みをだれが感じる
僕のために泣く君がいても
傷の甘さにひとり溺れて

僕は君にはなれないから
僕以外のだれにもなれないから
僕の感じることがすべてで
僕の感じれることですべてで

僕の僕だけの夜に
君の君だけの夜に
ありとあらゆるものがひそか
語られないまま溶けていく

むすんだ指のすき間に消える
摘んだ花の可憐のような
人間なんてずっと淋しい
ほしい答えはいつも沈黙