深い光の庭

これ以上はないと知って
抱きしめたものがある
そこから広げられた腕は
私を光に閉じこめていた

壊れた砂時計の砂が
指をすべりおちる無感覚
いつの間にかそれが私を
大人に変えていたのだろうか

欠けながらも満ちていた
遊ぶだけ遊んだ日々は
今はもうとおくとおく
私は追放されてしまう

朝も昼も夜も忘れて
一度きりのものを逃しても
その大きさも色も価値も
追うほどには知らないまま

ひとりでに一巡する
太陽と月と日々とを
あらかじめ前提とすることで
鮮やかなまでに見殺して

ただ季節を忘れるほどに
そこはいつでもあたたかく
目覚めも眠りも知らぬように
いつでも光が満ちていた