砂の城

足下の砂に転がる
空っぽの貝はぬけがら
空っぽなのに重たい
砂を踏みしめるわたし

もうすぐ時は満ちて
水平線が茜色に光る
その瞬間の淡い夢が
ふたりを繋ぐすべてとして

終わっていく夏に
終わらないと誓えない
冷めるだけの温度でも
行かないで、まだ

日が落ちるまでは
お城をつくろう
日が落ちたあとはもう
壊してしまおう