触れた指先から手のひら
二の腕から肩から
心臓から全身の細胞に呼びかけて
私を奪う生き物

私の身体を軸にする螺旋
私の色をえぐり取り塗りつぶす
その一方的な破壊活動
アイシテイルと言う
アイシテイルと

息が途切れて
思考がどこかへ飛んでいく
雨にうたれたはずはないのに
からだが冷たくて
熱がでそうな気配

りんごの皮のように指がほどけ
黒が染みのように肌に重なる
私の色を食べつくしてあなたは
鮮やかに生きると言ってくる

悪い夢ならなおさら覚めない
アイシテイルの残響などいらない
あなたの残酷を許すから私を
ただなにも残して
いかないでほしい