雨の気配

パラパラと雨音
真夜中の来訪者
窓をすこしだけ開けて
ひとさしゆびをさしだして
ふれられたら一粒
現実の中にまぎれた

雨が感覚の中で生きる
私を
生かす
冷たいから熱くて
ゆびさきごと甘く
かんでしまいたかった
すこし

目を閉じたら
また流れて雨になって
おちた先で
また
はじける

音はなりやまずに
あなたは何度も自殺して
夜の中
おちては
陽の光も見ずに
死んでいくの