響き

風を切る
切りながらふるえる
甘えた心を
研ぎ澄まして

透過していく
心象風景
そこにいる誰もが
かすみ消えた後

残るは響き

あなたひとり
いてもいなくても
変わらない部分の
きしむ音がする

どこからともなく
あてどなく
吹いてくる風に
切られながら

走り抜ける
足音が響き

絶え間なく雨が
降りつづくように
打たれつづけている
心臓のように

あなたひとり
いてもいなくても
変わらない
響いてはふるえる
この冷めきった身体