風とわたし

風をはらむことなく
足にまとわりつく
真白いスカートには
強すぎる風
あそばれる

もつれからんだ髪は
といても
といても束縛
潮の香にきしむ黒
ほどくのはいつも指だった

きつく結ばれたと
信じていた糸もそう
わかれの予感は
指から生まれ落ちて
存在

幾度も寄せる過去よりも
防波堤は高く高く
越えて吹くのは風
強くまっすぐ
わたしの背を押してはいつも

かすれた声をかき消して

さよならと小さくふる手
そこにある五本の
ときはなとうとする指の
合間を風が
通りすぎていった