imitation

見えないからといって
何もないわけではない
暗いからといって
底が深いわけでもない

夜の手のひらに包まれて
また同じ夢を見ている
現実をつぎはぎした風景に
幾重にも織りこまれた嘘

海は鳴らないのに涸れない
日は昇らないのに沈まない
空と海を繋げる縫い目を
解いた先は闇と闇

誰か一緒に踊りませんか
あの月の裏側を見てみたい
足音だけを頼りにして
くるくる回っていけばほら

地球はまるくても
すぐそこは崖
この足をすべらせるための
理由をずっと探している