my birthday night

生まれてからずっと
聞こえている振動
悲鳴にも近い
幸福の余韻にひたされて

無音であることがない
絶えない音の不透明
色鮮やかに満ちている
なにもない日々の最中

のみこまれていく
わたしに繋がっている
少女の姿をした
記憶のひとかけ

手をさしのばすかわりに
そっとふれた
胸の奥でうごめく
血の赤を想像しては

この振動が誰かに
聞こえてしまう前にと
静けさすらこえる無音の
透明がただひた恋しい